FXのスワップポイントとは?
FXで期待できる利益の一つとして「スワップポイント」があります。
新興国通貨などは、特に金利水準の高いものもあり投資家の間でも人気です。
ここでは「スワップポイント」がどんなものかをご紹介いたします。
■スワップポイントとは?
スワップポイントはスワップ金利とも呼ばれ、ポジションを持っている期間中に付与される金利に相当するものです。
銀行の預金金利や利付債の保有で生じる受け取り利息、投資信託の収益分配金などと似たようなものになります。
為替レートの変動を利用して投資収益を得るのが基本FXですが、スワップポイントはFXにおけるもう1つの収益源として知られています。
スワップポイントは2つの通貨の金利差を指し、日本語では「金利差調整分」などとも言われます。
金利の高い通貨を買って、金利の低い通貨を売ると、ポジションの量に応じた金利の差額分を受け取ることができるのです。
スワップポイントは日割りで付与されるため、ポジションを持っている間は原則的に毎日受け取ることができます。
■スワップポイントのしくみ
ここではスワップポイントのしくみを米ドル/円のポジションを保有していた場合を例に説明します。
米ドル金利:2%
円金利:0.1%
上記のような場合、その金利差は1.9%です。
このとき、米ドル/円のレートが1米ドル=100円で変動しないことを前提に、金利の高い米ドルを買って金利の低い円を売る、米ドル/円の買いポジションを1万通貨持つと、1年間で1万9000円のスワップポイントを受け取ることができます。
これを1年365日で日割り計算すると、約52円/日となり、米ドル/円の買いポジションを1万通貨持っている間は、毎日約52円の収益を受け取ることができるのです。
反対に、同様の例で米ドル/円の売りポジションを持ったときは、ポジションを持っている間は毎日、スワップポイントを支払う必要があります。
■為替レートの水準にも注意
先ほど紹介した例は、1米ドル=100円で固定されている場合で計算しましたが、実際には為替レートが変動しないということはありません。
金利差が変わらなくても、為替レートが変動することでスワップポイントの水準は変動します。
例えば先ほど紹介した米ドル金利2%、円金利0.1%で米ドル/円の買いポジションを1万通貨持っている場合下記のようになります。
為替レート100円:19,000円÷365日=約52円/日
為替レート120円:22,800円÷365日=約63円/日
実際にどのくらいの期間でどのくらいの利益が出るのかを制作に計算することは難しいですが、コツコツと利益を積み上げていく中長期での運用を考えている方は、スワップポイントにも注目してFX会社を選ぶのもおすすめです。